2021年1月28日 / 最終更新日時 : 2021年1月29日 wpmaster オンラインコース|Vol. 2 ネオバイオテック社インプラント関連商品案内(第1回) オンラインコースでご紹介されたネオバイオテック社商品チラシをダウンロードできます。 ※ 商品の写真をクリックすると商品カタログをダウンロードできます。 “ネオバイオテック社インプラント関連商品案内(第1回)” に対して9件のコメントがあります。 林 さとる より: 2021年2月1日 10:21 PM 大変貴重なお話ありがとうございました。 隔壁は立体的な構造を取ることもあるのですね。 少し気になったのは、サイナスの術中の動脈の損傷に対してどのような止血の方法が一番有効なのでしょうか? 是非よろしくお願いいたします。 返信 高橋恭久 より: 2021年2月3日 7:48 PM 林先生 この度はご聴講、ご質問ありがとうございます。 術中の出血についての対策ですが、シュナイダー膜を剥離した後であれば電メスや骨鉗子などにより止血することが可能ですが、 実際的には、シュナイダー膜剥離する前に頬側骨を切削時に出血させることがほとんどですので、私の場合には、上顎結節の後上方に45度角にて局所麻酔を1カートリッジほど追加することで貧血状態を作り、止血することがほとんどです。シュナイダー膜上を走っている血管を切ってしまった場合に電メスは使用しない方が良いです。シュナイダー膜を破る可能性が非常に高くなります。電メスを使用する場合は、頬側骨内を血管が走行していてなおかつシュナイダー膜剥離した後が良いでしょう。ただし、前に述べたとうり、剥離前に出血させることがほとんどですので、電メスを使用して止血を行うことは私の場合はないです。局所麻酔による止血で今まで解決できなかったことはありません。ぜひご参考になりましたら幸いです。宜しくお願いいたします。 返信 林 さとる より: 2021年2月3日 9:17 PM 高橋先生 ご指導ありがとうございます。 必ずしも電メスが有効ではないのですね。 ありがとうございました。 返信 鶴見文夫 より: 2021年2月7日 12:54 AM 大変勉強になるご講演ありがとうございました。ご講演の中で血管損傷による出血の予防に歯槽孔伝達麻酔がとても有効な方法であることはわかりましたが、術後麻酔効果が消失した後に再出血はあるのでしょうか。もし再出血した場合は放置し自然治癒を待ってよいのでしょうか。その他、血管損傷による後遺症やその場合の術後の患者様への注意事項などあればご教授していただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。 返信 高橋恭久 より: 2021年2月8日 9:18 AM 鶴見先生 この度はご聴講、ご質問ありがとうございました。術中に後上歯槽動脈の枝である、頬側壁に沿って走る血管を切ってしまった場合、もちろん術後にはサイナス内で再出血しているかも知れません。私が毎週のように行っているサイナスリフトの患者さん達の中にはそのように切ってしまった方もたくさんいらっしゃいますが、自然治癒の形で術後に切らずに済んだ方との明らかな違いを認識したことはありません。頬側壁に沿って走るこの血管は、抹消血管ですのでとても細く本来止血しやすい血管であると言えると思います。患者の命に関わる影響はないと考えて良いかと思いますし、下顎における舌下動脈を切ってしまったときのような重篤な影響はありません。ただ、シュナイダー膜を明視野下で剥離するためには出血の影響がない方がよいですね。臨床上の工夫として、切ってしまっても切らないで済んだとしても、貧血状態を確保して術中は出血の影響を受けないようにする、ということですかね。ご参考になれましたら幸いです👍 返信 鶴見文夫 より: 2021年2月9日 7:43 PM 高橋先生、この度はとても丁寧なご回答ありがとうございました。長年疑問に思っておりましたので明確なお答えを頂きまして大変スッキリいたしました。今回のご講演は大変解かりやすく、実践に役立つ事柄が網羅されておりとても参考になりました。今後のご講演も楽しみにさせて頂きます。 返信 高橋恭久 より: 2021年2月9日 9:13 PM こちらこそ大変急所を突いたご質問に講義内容への理解を感じさせて頂けたことに感謝いたします。 また、大変丁寧なご返信を賜りありがとうございました。ちなみにこの動脈は抹消であるだけでなく、後上歯槽動脈からの分岐と眼窩下動脈からの枝が吻合して輪状に繋がり両方向から栄養供給された特殊構造をもった血管です。今後ともよろしくお願いします。 返信 佐治 晋平 より: 2021年2月7日 3:34 PM 高橋先生、貴重なご講義をありがとうございました。 動画で紹介されていたエッグバーですが、ストレートのハンドピースにて使用されるのですか? その場合は、チェアについているハンドピーズをお使いになるのですか?通常のインプラント埋入の機器につなぐのでしょうか? 返信 高橋恭久 より: 2021年2月8日 9:33 AM 佐治先生 この度はご聴講、ご質問ありがとうございました。 エッグバーですが、インプランターに装着するストレートハンドピースに付けて使用しています。インプランターにて30000〜40000回転で内部注水下に行います。私がインプラントを始めた頃は、このインプランターに装着するストレートハンドピースを購入していませんでした。なぜなら高いからです(笑)。しかし、骨の切削などで使用すべき症例が増え始め、いささか不自由になったため、購入しました。もちろんサイナスリフトのWindows形成にも必須となりました。ぜひ、先生がお使いのインプランターのメーカーに伺ってみてください!ご参考になれましたら幸いです👍 返信 ご意見・ご質問はこちらにご記入ください コメントをキャンセルコメント * 名前 メール コメントに返信があったらメールで通知する。 Δ
大変貴重なお話ありがとうございました。
隔壁は立体的な構造を取ることもあるのですね。
少し気になったのは、サイナスの術中の動脈の損傷に対してどのような止血の方法が一番有効なのでしょうか?
是非よろしくお願いいたします。
林先生
この度はご聴講、ご質問ありがとうございます。
術中の出血についての対策ですが、シュナイダー膜を剥離した後であれば電メスや骨鉗子などにより止血することが可能ですが、
実際的には、シュナイダー膜剥離する前に頬側骨を切削時に出血させることがほとんどですので、私の場合には、上顎結節の後上方に45度角にて局所麻酔を1カートリッジほど追加することで貧血状態を作り、止血することがほとんどです。シュナイダー膜上を走っている血管を切ってしまった場合に電メスは使用しない方が良いです。シュナイダー膜を破る可能性が非常に高くなります。電メスを使用する場合は、頬側骨内を血管が走行していてなおかつシュナイダー膜剥離した後が良いでしょう。ただし、前に述べたとうり、剥離前に出血させることがほとんどですので、電メスを使用して止血を行うことは私の場合はないです。局所麻酔による止血で今まで解決できなかったことはありません。ぜひご参考になりましたら幸いです。宜しくお願いいたします。
高橋先生
ご指導ありがとうございます。
必ずしも電メスが有効ではないのですね。
ありがとうございました。
大変勉強になるご講演ありがとうございました。ご講演の中で血管損傷による出血の予防に歯槽孔伝達麻酔がとても有効な方法であることはわかりましたが、術後麻酔効果が消失した後に再出血はあるのでしょうか。もし再出血した場合は放置し自然治癒を待ってよいのでしょうか。その他、血管損傷による後遺症やその場合の術後の患者様への注意事項などあればご教授していただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
鶴見先生
この度はご聴講、ご質問ありがとうございました。術中に後上歯槽動脈の枝である、頬側壁に沿って走る血管を切ってしまった場合、もちろん術後にはサイナス内で再出血しているかも知れません。私が毎週のように行っているサイナスリフトの患者さん達の中にはそのように切ってしまった方もたくさんいらっしゃいますが、自然治癒の形で術後に切らずに済んだ方との明らかな違いを認識したことはありません。頬側壁に沿って走るこの血管は、抹消血管ですのでとても細く本来止血しやすい血管であると言えると思います。患者の命に関わる影響はないと考えて良いかと思いますし、下顎における舌下動脈を切ってしまったときのような重篤な影響はありません。ただ、シュナイダー膜を明視野下で剥離するためには出血の影響がない方がよいですね。臨床上の工夫として、切ってしまっても切らないで済んだとしても、貧血状態を確保して術中は出血の影響を受けないようにする、ということですかね。ご参考になれましたら幸いです👍
高橋先生、この度はとても丁寧なご回答ありがとうございました。長年疑問に思っておりましたので明確なお答えを頂きまして大変スッキリいたしました。今回のご講演は大変解かりやすく、実践に役立つ事柄が網羅されておりとても参考になりました。今後のご講演も楽しみにさせて頂きます。
こちらこそ大変急所を突いたご質問に講義内容への理解を感じさせて頂けたことに感謝いたします。
また、大変丁寧なご返信を賜りありがとうございました。ちなみにこの動脈は抹消であるだけでなく、後上歯槽動脈からの分岐と眼窩下動脈からの枝が吻合して輪状に繋がり両方向から栄養供給された特殊構造をもった血管です。今後ともよろしくお願いします。
高橋先生、貴重なご講義をありがとうございました。
動画で紹介されていたエッグバーですが、ストレートのハンドピースにて使用されるのですか?
その場合は、チェアについているハンドピーズをお使いになるのですか?通常のインプラント埋入の機器につなぐのでしょうか?
佐治先生
この度はご聴講、ご質問ありがとうございました。
エッグバーですが、インプランターに装着するストレートハンドピースに付けて使用しています。インプランターにて30000〜40000回転で内部注水下に行います。私がインプラントを始めた頃は、このインプランターに装着するストレートハンドピースを購入していませんでした。なぜなら高いからです(笑)。しかし、骨の切削などで使用すべき症例が増え始め、いささか不自由になったため、購入しました。もちろんサイナスリフトのWindows形成にも必須となりました。ぜひ、先生がお使いのインプランターのメーカーに伺ってみてください!ご参考になれましたら幸いです👍